電波な「光害」

いわゆる「光害」の話。電波天文観測のこともちょっとだけ頭の隅に置いていただけると幸いです。

電波な「光害」

いわゆる「光害」の話。

複数のFCC提出資料によると、ロボット掃除機メーカーのiRobotは 自動芝刈機を開発している ― そして電波天文学者をイラつかせている。プロジェクトは未だベールの中にあるが、芝刈機がよそへ入り込まないために低出力のラジオビーコンを使って庭の境 界を検出している。他の自動システム ― ワイヤーやバリアーを使ってロボットを包囲する ― と異なり、このビーコンが6240~6740MHzの電滋波を放出する。
これは国際電波天文台(NRAO)によると、宇宙空間のアルコール ― 「星間メタノール」― の検出に用いられており、メタノールの存在は星が誕生しつつあることを意味する。FCCは「電波天文学研究を妨害しないために、実施可能なあらゆる手段を尽くすべきである」とまで言明している。

「光害(light pollution)」といえば、可視光によるものは分かりやすいが、実はそれと同じくらい「電波による汚染」は深刻である。これについては10年以上前に記事を書いたことがある。

近年では目に見える「光」以外にも電波による光害も問題視されるようになってきました。 一応国際協定で電波天文学用にリザーブされている電波領域というのはあるのですが, それを破る人(?)がいるということや, 商業サイドからの圧力により観測用の電波領域を確保するのが難しくなりつつあります。
電波天文観測の対象となる電波は非常に微弱なものです。 例えば今あなたが持っているケータイを月に置き, それを電波望遠鏡で受信してしまったら「針が飛ぶほどの大音量」になってしまいます。 電波天文観測というのはそれほどデリケートなものなのです。

というわけで、電波天文観測のこともちょっとだけ頭の隅に置いていただけると幸いです。