「子供の安全のために」という大義名分で子供を監視する

Kaspersky のブログ記事は「マッチポンプ広告」臭がキツくてあまり読む気になれないのだが(でも情報収集のために仕方なしに読む)、今回もひどい記事である。なんでこんな記事を平気で書けるのだろう。

「子供の安全のために」という大義名分で子供を監視する

Kaspersky のブログ記事は「マッチポンプ広告」臭がキツくてあまり読む気になれないのだが(でも情報収集のために仕方なしに読む)、今回もひどい記事である。なんでこんな記事を平気で書けるのだろう。

Kaspersky Labでは、保護者が子供の行動をいちいち見張らなくてもオンラインの脅威から子供を守れるように、さまざまな機能をご用意しています。

Parental control というのは子供の行動を監視・制限するためにあるのではない。「子供の安全のために」というのであれば、常日頃の子供との対話の中で安全について「教育」していくのが大前提である。その過程として parental control が有効な局面があることは認めるが、最初から parental control ありきというのは、体罰で子供を躾けるのと実質的に同じで、最初の1フィートで間違っている。

セキュリティ対策企業は自分の製品を売りたいばっかりにこのようなマッチポンプ広告を仕掛けてくるのであろうが、私たちは企業に踊らされる「消費者」ではない。

セキュリティはリスクである。リスクに基づく判断は時に私たちの直観に反することがあり、これを身につけるには一定の訓練が必要である。これは親も子も同じ。子供を構いすぎても「リスク感覚」は身につかないのだ。

あと、子供の可処分時間をどのように使わせるのかはセキュリティとは関係のない話。それこそ家族間で合意を形成していけばいい話で、その「合意」の過程こそが絶好の教育機会である。「親には図書館に行くと言ったのに、子供は近所の公園で友達と会っていた」のは子供に問題があるのではなく、子供がそういう風に振る舞う家庭環境に問題があると考えるべき。